多くの日本人は、形容詞と副詞を実際にアウトプットするときに迷う回数が多かったり、間違えてアウトプットすることが多いようです。なぜなのか?まずはここを知らねば解決は場当たり的なものになってしまいます。
・日本語でそもそも形容詞と副詞を多用しないため
日本語は、文化的に「広めに表現して、誰もが納得できる、誰もが不愉快にならない、誰もが理解しやすい表現」を好みます。なので、実際のところは、広すぎて困ることもあるのですが、災害級にならないため、日々の人間関係が円滑に行く方法を採っています。そのため、形容詞や副詞を使わない。なぜか?狭めた意味にしてしまうと、「反対意見」「不愉快」「そうは思えない」などというズレが出やすくなるためです。
High contextの広めの形容詞・副詞をグルグルと多用しているので、細かく狭くコレ!という英語らしい形容詞・副詞はどんどん入らないため、形容詞と副詞の差を考える機会数・体験する機会数そのものがそもそも少ないからです。
- Listeningがまだできないため
↑ たとえそうであったとしても、英語を学ぶにあたり、Listeningがうまく行けば、「あれ?そんなのおかしい」「こっちだ」「これだ」と、Nativesが話している自然な選択肢を思い起こすことができるのですが、残念ながら日本では、Listeningすら「翻訳プロセス」を用いることが多いので、またもやハードルが上がります。意味をきちんと取ることのほうが重要になってくるので、語の順番やどんな表現だったか、などより、注意力は断然「意味」に行ってしまうわけです。
なので、ハタ!と考えても、「形容詞だったか副詞だったかわからない」→じゃ、文法通り考えてみよう、というプロセスになってしまうのですね。
かなり無駄が多い気がしませんか?しかもListeningがいつまで経ってもできないままじゃないか、と(笑)。
- 感覚的なものではなく訳してフィットするものを選んでいるため
↑
上記の通り、意味取りは訳を基準にしており、決して感覚的な体験は用いません。むしろ、中高のテストでは多く×がついてしまいます。感覚は赦されないんですよね・・・。(・・;)
なので、訳ありきになっていて、Listeningの体験も台無しにしたあと、いざテストや読解をしたとしても、5文型や節構造などにフィットするかどうか?を検証することになってしまうのです。
元々、日本語で形容詞・副詞の多様性がないため、大きければ Big/large どちらか使っておけばいいだろう、という考え方になり、英語学習において「大は小を兼ねる」を当てはめ続けていきます。けれども、Low context 文化では、「大は小を兼ねない」ことも往々にしてあるのです。怖いよね・・・。大きいという意味ではなく、広いという概念だったら?となると通じません。
そうした意味では、日本語でまず形容詞・副詞をじっくり検討してみるのが早道で、その後、Listeningの学習法を検討してみましょう!
無料体験レッスン、いつも受け付けております。<(_ _)>
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