心理的発達:好きー嫌いの続きです。ヒトは好き嫌いを本能的に区別していき、その後、言語発達が進めば進むほど、好き嫌いを精査したり、世の中をもっとたくさん&広く眺めるようになります。賢さがどんどん研ぎ澄まされていくと、見えないものにも着目したり、深く考えていくようになったり、時間軸を付け加え、今このモーメントだけではなく、少し前や少し先のことを付け加えていくことが可能になります。
そして、ここで、「損得勘定」を身に着けていくわけです。
損得勘定:自分にとって損であるか得であるかを打算的に判断するさま。
心理的な意味を付け加え、よくない状態を付け加えると、
- 基本的信頼と基本的不信→人のことを信用できず、お金しか信用できない
- 時間観念→目先の利益ばかりに目が行き、客観的な視点で物事を見ていない
- 相対評価 vs. 絶対評価→人よりも得をしたいという気持ちが強い、あるいは損をしたくないという気持ちが強い
- 賞罰方式な思考→何事にも見返りを求めてしまう
- 損得勘定が絶対的ルール→好き嫌いよりも損得のほうが大切!というルールのほうが上。
もちろんネガティブなことばかりではないんですけど、ここにずっと留まってしまうと、ネガティブな面ばかりが残ってしまい、好きー嫌いと損得勘定を中心に、日々の言動を選ぶようになってしまいます。
この世の物事は多く二元・二極でできていることはすでに書きましたが、憶えていますか?この好きー嫌いも、損ー得も二元・二極になっています。そこで、さらに派生した二元・二極がまた考えられるわけです。この損得に隠れているさらなる二元・二極は、内ー外です。心の損得と、実利的な損得ですね。ここでの選り分けや厳選は長い道のりです。ここでの練りが、第3の発達段階:美徳・美意識に早期に行けるかどうか?の分かれ道になるからです。
心理学的には、Self-Control、Self-Esteem、Cognitive dissonance、Motivation, Locus of Controlなどなど、さまざまな観点から説明ができるんですが、簡素に説明すると、生命体として必要なものを必要な順番に欲して、それを行動化するかどうか?という戦略的なことも含まれます。なぜならば、今と違って、大昔から昭和前期くらいまでは、食べて生き延びることに必死だったわけですから、一概に損得勘定を外に求めることがゼッタイ価値とは言い切れません。
ただ、ヒトというのは社会動物なので、誰かと繋がることで生き延びる確率はぐんと増えます。そうした意味では、どのように繋がるのか?という戦略として、自分ばかりが得をするというのが中心にあると、結果としては他者を損させることが多くなり、結局生き延びることができないわけですよね・・・。
なぜヒトは他者に親切にするのか?内的な充実である利を求めているばかりではなく、その相手からいずれお返しという報酬をもらえたり、好いてもらうという利を得ていることも少なくはないのです。ここで見返りを求めることが少なくなると、第3段階に行けるんですが、外や内の損よりも得がたくさん積み重なり、いい思いや結果が増えてくると、ここをたくさん使うようになります。好きー嫌いも積極的に肯定してOKなのだと思えるようになってきます。それが続くと、第3段階に行ける分野や対象が少なくなることは、単純な算数です。
最低限の生活レベルでいいとは思えず、自分が得をすることに執着しすぎると、気づくと裡側が空しいことになってきます。第3段階をたくさん使えることになることで、ヒトは裡側が充実するので。
次回は第3段階:美徳・美意識について、です。
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