捨てる神あれば拾う神あり:意味 ここのところこれを感じることが多いです。人というのはたくさんの種類があって、最終的には2つ:二元論・二極論のどちらか、に分かれるのではありますが、その先の分かれ方というのが本当に多種多様だなぁと思うのですよ。 そもそも性格的には、誰かに拒絶されたり、あきれ顔をされても、特に挫けたりはしないのですが、昨今、拾う神が多くなってきていることを実感しています。なぜなのだろう??(笑) このことわざが通用するのは、そもそも文化的に「多神教」の国だからなのだろうと思うのです。 多神教:複数の神々を同時に崇拝する宗教をいい,英語ではpolytheism。一神教に対する。神道,古代ギリシアの宗教,ヒンドゥー教などがこれにあたる。広義には万物に霊が宿るとするアニミズムも含む。農耕社会に多くみられ,現世的な性格が強い傾向をもつが,一神教に比して未開であるとか劣っているわけではない。→一神教 一神教:ただ一つの神だけの存在を認め、それを信仰の対象とする宗教。唯一神教。単一(拝一)神教、交替神教などに区別される。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教など。⇔多神教。 神様が複数いることを肯定しない限り、このことわざは成立しない・・・。 おおらかと言えばおおらかだけれども、世界的には一神教の国が政治を牛耳っていたり、影響力をばらまいていたりするので、その考え方に影響されている人たちも多いのかもしれないとは思う・・・。 以前に何度か書いたのですが、私の父の実家は、熱田神宮系の神社なのです。23代だと思っていたら、なんと36代も続いているそうで、私が小さい頃は苔むした山の中のご神体を祀ってある祠に訪れたり、父の実家が代々持っていた神社に参ったり、その掃除を担当したり、それなりに影響を受けていたと思います。 神道の教え ↑ これは割とシンプルかもしれません。 その後私は、小学校3年生から日曜日をつぶすために、カトリックの日曜学校にも行きますし(中学2年くらいまで?)、興味津々で創価学会の勧誘にも出かけたこともあり、本当に世の中の神に対する態度には、いろいろと優柔不断に哲学をしていた感があります。そして、英語でアメリカにて、Religious studies:宗教学を学び、基礎的な教養を網羅して、なんとなく自分が考えていたことを「ん、これを結論としよう」となるのですね・・・。 今の私は、無神論者ではなく、不可知論者です。一時期、勇気を以って神の存在を否定するほうが知的だとされていた時代もありますが、やはり謙虚にわからないことはわからないと言えたほうがいいでしょうね・・・。 無神論:神の存在を否定する思想上の立場。英語atheism(ギリシア語a〈否定の接頭辞〉+theos〈神〉に由来)などの訳で,有神論theismに対する。唯物論と結びつくことが多い。史上,代表的な無神論は,フランス啓蒙期のラ・メトリー,ドルバックら,フォイエルバハ,マルクス=エンゲルス,ニーチェ(〈神は死んだ〉),サルトルらの思想。スピノザやホッブズなどの例に見えるように,〈無神論〉が誹謗(ひぼう)の言葉として用いられることもあるので注意を要する。 不可知論:英語agnosticismの訳。T.H.ハクスリーの造語。一般に究極的実在,絶対者,神といったものは人知をもってしては知りえないとする立場。宗教的敬虔の基本的態度として古くよりあるが,近年ではW.ハミルトン,H.スペンサーらが代表的論者。 アメリカで大学に行きなおし、本当に有意義なことを学んだなぁと思います。しかも英語で学んだことで、英語の論理性やフェアなことを身を以ってわかった気がします。 多神教的な解釈をおもしろい、興味深い、そういう考え方があるのか!と聴いてくれる友人も得ました。それがまさしく拾う神だったように思いますね。そして母がいなくなってから1年過ぎて、まだまだ拾う神に出遭い続けている感じです。もっと遭えることを祈りつつ、みなさまも捨てる神に嘆かぬようなpositiveさで、世を儚みすぎることがありませんように!
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