3月に入り、異動&移動の季節になります。もちろん、動かない方は動かないなりに、廻りからいなくなる方や、遠い通勤・通学になる方のご苦労を見て、ほっと胸をなでおろすばかりではなく、少しストレスを慮って差し上げることができたら尚よしです。
ただこの春の異動・移動というのは、日本の文化として季節に沿ったもので、いくら国際社会が目に見えて進んでも、なかなか大幅に改善されないことではありますよね。この時期にかなりの割合の「建前」が通る変化がまかり通る。そこには本音が混じり、がっかりする人々もたくさんいて、ワクワクドキドキの裏側で、ストレスが原子レベルでぶつかりあっている感じがします。
確かにさくら前線のニュースがちらほら、厚手のコートが要らなくなる、新しい暮らしのよい面がクローズアップされるのですが、その極では今後起きるであろう新生活へのアジャストメントや新たであるがゆえに面倒くさい手続きやら構築などがあり、鬱陶しい気持ちになることも多いですよね。
年齢が来て、学校が新たに始まることは、子どもたちがすくすく育っているプロセスでは微笑ましい風景です。ただ、子どもたちは大人に支えられ、育てられてケアされている側なので、やはり大人の都合にも合わせなければならぬことがたくさんあり、自由気ままにうんと楽しくだけ過ごしているわけではなく、彼らにも相当なストレスが掛かっていることは確か。
その子どもたちのストレスは、成長過程であるゆえに「まぁ、大丈夫だろう」と見逃されやすいのですが、確かによく眠ってよく食べてよく遊ぶ中、発散できることも多いです。
ヒトというのは、常に変化に曝されているものなのですが、多くの人々はそれをあまり意識はしておらず、むしろ安定している生活を着実に暮らしていると思い込んでいる時間のほうがずっと長いです。少ない変化はうまくアジャストできますが、個体にとって感じられてしまう変化は、なかなかの負担感・・・。
子どもたちの毎日の勉強は変化に富んでおり、伸びる身長や行事に埋もれていますが、実際は大人でもあの程度の変化に曝されています。ただ、気づかないでアジャストできているヒトとそうでないヒトに分かれてしまっています。この季節には、異動&移動が多いので、その変化の大きさを感じ取れるため、その後、4月病・5月病などになって顕著に表面化します。
気候が緩やかになり暖かくなると、芽が息吹き、新緑が匂いも運び、軽い気持ちになれるといいんですが、異動&移動は今後来る変化に対しても意識化させてしまうので、それをエンジョイするどころではないことも多いですよね。
で、あれば、普段から季節に関係なく、常に変化を意識しつつ、常に成長を意識しつつ、ストレス耐性を強めて暮らすのがいいんですが、なかなかむずかしい。(・・;)
私個人は渡米して以降、実はその前から、システムになるべく帰属しないように生きていく方向性を選んだので、常に小さい変化にチャレンジしてきた自覚があります。原付に初めて乗ってからも、「一度たりとも同じ道はない!」などと思いながら、毎日の通勤・通学路を楽しんだり、季節の変化や人々の顔を観つつ、250㏄のバイクにしたり、車になったり、たまには電車に乗ったり、変化を踏みしめてきた気がします。
自分が選ぶ変化は楽しい。けれども、誰かに指示されたり、逃れられない変化はつらい・・・。
この法則性がわかっているのであれば、ぜひとも常に、自分が選ぶ変化を楽しみながら暮らしていけるようになってください。知らないあいだに折れない心が強くなっていきます。打たれ強くなっていき、自分で自分にもっとチャレンジを与え、達成する小さなヨロコビを毎日噛みしめていけるようになります。
いくつになっても変化に対して、「どーんと来い!」と思えようになると、待つヨロコビも増えます。今日あなたが見た新緑は昨日とどのくらい違いがありましたか?肌をすべる風はどのくらいやさしくなっていましたか?
こうした小さい変化の蓄積が、今のあなたを作っていることに気づけていれば、まだまだこの先も楽しめる!異動&移動の季節にぜひとも折れない心の強化を!
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