本日から10回は、英語学習法のランキングの10-1位までについて、いろいろと苦言を申し上げたいと考えています。もちろん、全部が悪いわけではないですし、やり方や配分や順番などを考えれば最良の方法のひとつになることは確かです。
けれども、どの程度のことを考えて、多くの英語学習者たちがコレがいいと思っているのか?について、わからないことも多いのです。
英語講師や教えている側のニンゲンに、このランキングのための質問してくれよー!と思わずにはいられません(笑)。多数決が正しいわけではないいい例になると思うんですよね。
さて、第10位は、「英語のニュース・本を読む」です。
このニュースと本という2つの媒体をごっちゃにしていることそのものがよくわかりません・・・。文字が書いてあるから同じということ??それは違う・・・。しかも本にはジャンルがたくさんあるので、これを厳選して順番ややり方や充てる時間を明瞭にしないまま、手を付けてもらっていいのか?と、疑問が多いです・・・。(・・;)
英語には4技能があり、その根底に語彙と文法があります。とはいえ、この根底を勉強して学ぶことを母語では一切していません。けれども、義務教育から始まり、日本での英語教育は、この2つに重点を過剰に置いているシステムが多いです。語彙や文法は、ある一定の表現力の広がりができてから強化していくのが母語での体験です。
では、それを英語に応用することはできないのか?
日本語でニュースをまじめに、意識的に、しっかり見始めるのは何歳くらいからでしょう?生涯全身全霊で見ないことのほうが多いはずです。目や耳に飛び込んでくる内容が、自分にマッチしていたり、非日常的である場合だけ、アンテナを上げる習慣になっているはずです。
なのに、どうして、英語ではニュースを読んだり、動画で見ることを推奨するのでしょう?かなり無駄ですよね・・・。そもそも、意識や集中力の上げ下げについての知識がないまま、座学的に英語でニュースを読むなどというのは、効果はありません。ZEROに限りなく近い無駄です。
ニュースがいい教材でないのは:
- 文語である
- 語彙の二次利用率が極端に少ない
- 感情や知性が動かされない内容だと無駄
- 基礎力がついていないと、理解に到達しないためイライラが募る
など、けっこう大きなマイナスがもたらされます。我慢大会、根性競争ではないのですから、これらはやらないに越したことはないです。
本を読むに関しても同様で、まず自分がどのような読書習慣を持っているのかをしっかり解析してから、でないと、間違いが多々起きます。
- ひとつひとつの単語にこだわる
- 脳内音読をする
- 意味を取ろうと躍起になり、脳内で翻訳作業を続ける
- 文法的に理解しようと途切れ目などに時間を浪費する
などが代表的な間違いです。日本語でやっていないことを英語では「当然やってください」と学んでしまっているので、やっちゃうんですよね。
なので、これらを解消してからの「ニュース・本を読む」は、底力の底上げになるのですが、そうではない場合には、まったく学習効果はありません。順番や配分ややり方をしっかり学んでから、手を付けていただきたいです。
あなたの時間はとっても貴重で大切でかけがえのないものです(きっぱり)。ですから、ゴールに近づかないことに納得しないまま、アドバイスを鵜呑みにしないでいただきたいです。お願いします。<(_ _)>
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