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Bystander Effect:傍観者効果

タイトルにある現象は、社会心理学で1960年代に学説になったものです。

傍観者効果

Bystander Effect

ヒトは大勢・社会・集団の中では、個人の責任や義務、道徳観を薄めて考える傾向があることに気付きました。それは、災害や事件、事故のときに起きるときには大事(おおごと)として気付かれますが、日常的には大きく差(被害やネガティブ)が出ないため、かなり放置されていますが、これが蓄積すると理不尽な目に遭ったり、つらいことが澱になって引きはがし離れることができずらくなってきます。

たくさんの人々がいれば、自分がわざわざやらずとも誰かがやってくれるに違いない、と軽く考えてしまい、行動化しなくなっていくことが「当たり前」になるという心の働きです。社会の中で、他者を助けるというのは自分が犠牲になるリスクも孕んでいるので、かなりエネルギーを要するので、行動化できるヒトがぐんと減るんですね。

このように5段階に分かれていて、その都度「助ける」という選択が可能なのですが、ほぼ7割のヒトたちが、「誰か他のヒトがやってくれるだろう」と、高を括る状態になっていきます。

  1. 出来事に気付く
  2. 問題だ!と解釈する
  3. 自分の責任はその程度だろう?と推測する
  4. どのようにして助ければいいのかわかる
  5. 行動する

これが、災害などになると「自分が助かることが大優先」になってしまったり、わざわざリスクを請け負うことはなくなってしまいます。

さらに、日常的にもこれに似たことは起きています。たとえば、誰かが困った顔をしているときにも、観ていながらも気付かないフリをしたり、質問がある、わかっていない誰かに気付いても、先生に進言することなく、自分が代替わりして答えてあげることもなく、落ちこぼれる人は「自己責任」となり、過ぎていくわけです。

もっと小さいことを言えば、食事の支度ができつつあるときに、お皿を並べるとか、テーブルを拭いて準備をするなども、たくさんのやるべきことがまだあるんだろうな、とわかっていても、自分が動く必要などはないなと解釈するという助けない側、自分は何もしない側を選ぶ人は多いです。

それがクセになっているヒトたちは、自分の問題に関しても、「面倒くさい」ことはしなくなりますし、明らかに自分が自分を助けることに気付けなくなっていきます。自分自身のことを、「他人事」として観ていき、距離感がわからなくなったり、親身になれなくなっていくわけですね。怖いですよ、ホラーストーリーです。

「大丈夫です。自分でやります」と相手が言えるゆとりがあればいいですが、「ありがとう」と言ってくれるのであれば、ぜひともやってさしあげましょう!廻り廻って、自分が自分を助けるスキルもどんどんついてきますから!

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