このコラムのお題は、みなさんが違和感を持ちつつも長い時間を掛けて継続している、あるいは途中で惰性になったり、投げ出したりしてしまう Speakingの目標を段階的に解説しております。これまでの7つもぜひとも参考に読んでください。<(_ _)>
Speaking 段階① 日本語を介在させない
Speaking 段階② 右脳を使って映像化を促進する
Speaking 段階③ 日本語で言いたいことありき、ではなくなる→ もっともシンプルな形で表現
Speaking 段階④ The simplest+大事なことを加えていく
Speaking 段階⑤ 相手や場所によって少し言い方が変えられる
Speaking 段階⑥ ピンポイントになる語に対しての意識化ができる
Speaking 段階⑦ 文語と口語の言い方の違いで、TPOPでの言い回しがいくつかわかるが自分でその場で即興的に選べる
雅語:日常表現には使わないような、風雅な趣のある(上品な)言葉。特に、平安時代の雅文・和歌に使ってある類の言葉。雅言
前回のコラムで書いたように、 基礎の段階 123がかなり クリアになってから、 4に到達し、その後 会話が恥ずかしいとか出てこないとかいうのが減ってきてから、567まで 進んで行きます。 恐ろしく 時間がかかる場合もあり、日本語の振り返りや、基礎が盤石のものになっているかどうかを ちゃんと 確かめた方が急がば周りになるということも申し上げました。
そしてここからは、日本人は英語を学ぶ時に 順番を間違って 学んできたケースが大変に多いです。 それは 文部科学省のカリキュラムのせいであり、 話せるようにならない理由もここにありました。なぜならば 多くの 海外のクラスでの言語学習は、 Listening や Speakingも 最初から同時に 視野に入れながら、するのですが・・・。 日本では 単純に聴けと言われて、聴く方法や 効率のいいやり方や役に立つ知識を学んできたわけではなかったはずです。 さらに発音についてもあまり真剣には 学んでこなかった人の方が多い。
ここで大切なのは「多様性」 です。多くの人々が違う バックグラウンドから仕事場 や 遊び場や自分が興味のある 好奇心の煽られる分野に顔出しをしていきます。 その中で多様性を尊重し理解するには、 基本のキののちに、Low Contextの法則性についても徐々に学んで行っているのが 現実です。
英語を話せるようになったとしても、 その後いちいち 全てに遭遇するわけにはいきません。 その場で 推測 や 想像ができるようにするためには何をすればいいか?雅語を思い浮かべることができれば、 想像力や推測力が刺激されます。
日本人が思うよりもずっとずっとこの多様性というのは広がりがあるものなので、面白い発想感や 想像力がある方が、もっと様々な多様性をエンジョイ することができるようになりますし、 早期に直感を使って笑ったり楽しんだりすることが可能になっていきます。
キーポイントとなるのは、Written:文語で使われるような雅な言葉です。 いわゆる 文語調の 書き言葉に使われる 重々しい 距離感のある言葉です。 距離感が遠くなるので 多用的で、 人工的には少ない人が使うので、思い浮かべることができれば当てがかなりついていることになるんですよ。
コップと口語で話すとしても、
- 水飲み
- 水呑
- 盃
- 水飲
- 水のみ
- グラス
- 水呑み
- 杯
のようにたくさんの言い方があります。そこから発展させ、映像から雅な言葉がでれば、どのくらい違いが出るか?という多様性に近づきます。
聖杯 :キリスト教の儀式である聖餐に用いられる杯。カリス。 キリスト教の聖遺物のひとつで、最後の晩餐に使われたとされる杯。 中世西ヨーロッパの聖杯伝説に登場する杯
という言葉が出てきたら、 映像はガラッと変わります。 多様性に近づけた感じがしませんか?そうなると話し相手もこれらの発想に呼応してくれるようになります。
会話がうんと楽しくなりますよ。
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