私個人もこの悩みはわかるのです。子どもの頃からずっと貧乏で、生涯裕福になることはないと決め込んでいて、「ほぼ毎食お腹いっぱい食べられるようになりたい」というのが、小さい頃の現実的な夢でした(笑)。16歳でアルバイトができるようになり、学業なんてそっちのけでバリバリ働いてお金を得て、その後も平均くらいの収入が生涯安定するように、とがんばろうとしたのですが・・・。なにせ学業をがんばっていないのでスキルが限られているわけですよ。(・・;) この限られた中で働こうとすると、ブルーカラーのお仕事になってしまうわけです。その中でも特技として考えていたのが、車とバイクの運転だったので、短絡的に「んじゃ、飛行機に乗れるようにしよう」と思ったんですが、まぁ、この道のりは長かった(笑)。
しかも、視力要求や男女差やその他、ものすごいハードルの高さで、致し方なくアメリカに行くことにしたら、ものすごいお金がかかるじゃーないですか(笑)。でも、けなげにバイトを4つ掛け持ちして2年で貯めたんですよね、お金。ブルーカラー4つで(笑)。自宅に住んでいたからできたことです。
24歳で渡米して、英語というハードルもかなりラクに超えて、ちゃんとヘリコプターのパイロットになったのに、すごい裏切りは、
- 男女比率が明らかすぎて、できる仕事がない→泊りなどがあるとまずい・・・。
- アメリカFAAのライセンスは、日本に事業用を持ち帰っても個人でしか乗れないので就職活動をしなければならない→いやいや、航空界の男女差別はまださほど緩和されていない
- シリコンバレーの生活費は高い
と、まぁ、全然叶わないわけですよ(笑)。そこで父のガンが発覚して、実際に上記2.を調べてみてもやはりかなり厳しいので、ヘリコプターを持っているお金持ち企業で雇ってくれるというお話しをいただくんですが、心はやはりアメリカに戻りたかった・・・。もう、さまざまな制約がある中で暮らしていきたくなかったのです。
この時点で、お金ー自由意志、で、簡単に自由意志のほうを選んじゃうんですけどね(笑)。だから、「収入が低くて思い通りにいかない」と思わないように、父の闘病→逝去→残務整理の1年で、またものすごくお金を貯めたんです。
その後、大学に戻り、ちゃんと卒業することを目指しながら、不動産転がしやらアルバイト各種をしつつ、感じたのは、生涯通じて言える最終結論として言えるのは、お金ー自由意志を天秤に掛けると、どう考えても、どう捻っても、自由意志のほうが数十倍も大切だということ。
思い通りというジャンルを、「お金がさほど必要ではないこと」で満載にすれば特に不安もイラつきも感じないことに気付くようになるわけですよね。最低限はクリアしたあと、それなりに稼げれば、おまけに感じるし(笑)。出る方のお金と入るお金のバランスが基本!と、多くのファイナンシャルに関するプロは言いますよね?でも、やっぱり心が納得していなかったり、もっと華美でもっと便利でもっと豊かな暮らしをしたいと願うのは常。
自分の心が平常に保たれる最低限について、もう少し見直してみるといいのかもしれません。
さらに思うことは、世の中で自分がやりたいことを叶えるために、おそらく80-90%のことは、お金があれば、代替えしてもらえたり、どうにでも転がったり、ということばかりです。ただ、残りの10-20%のことは、たぶん、お金だけでは到底手に入らないことで、お金持ちであっても生涯手に入らないものであるがゆえに、たぶんもっともっと、何倍も何十倍も大切なことなのだろうと思います。それを手に入れることができれば上等じゃーないですか(^^♪
できれば、叶えたい夢や目標を書き出してみて、本当に必要な物品やスキルなど、詳細に加えてみると、本当は必要でもないな、と思えるかもしれません。
生活に必要な消耗品も、上を見ればキリがないですもんね。母の遺品の整理をして感じることは、やはり重複して数がたくさんある品物が多すぎること(笑)。さらに、使う頻度が少ないものをたくさん持っていたこと(笑)。だから貧乏だったんだろうな、と、つくづく納得します。
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