コラム

挨拶の大切さをふたたび

日本人にとって挨拶はおそらく礼儀正しさ・育ちのよさ・コミュニケーションの入り口という意識が強いと思うのです。ところが、英語では、挨拶はどこから来ているのか?という意識の強さが少し違います。

なぜならば、採集・狩猟民族だった政治的背景・宗教・文化・生活などを15世紀から16世紀くらいまでずっと色濃く続けた分、挨拶も自ずと意味が変わってきます。

挨拶は、「私はあなたにとってこういうヤツだよ→だから危険じゃないよ」だとか、「危険なヤツ宣言」のような機能があるわけです。

合コンに参加したときの話を聴いて、私はこの農耕民族の挨拶の軽さを知ります。「あ、アピールしないんだ・・・。自分のことを第一印象で定義づける方向にはしないんだ・・・」などと思ったわけですね。「それじゃー、やっぱり草食男子と呼ばれてしまうわなぁ・・・」とも思ったのです(笑)。それに合わせる女子もいれば(大人に女子っていうのはどうかとも思うけど・・・汗)、「あっしは数揃えでここに居ります」的な挨拶をする子もいれば、かわいいアピールをする女子やら、女子のほうはさまざまだったようです。

まぁ、それは幾千幾万もあるうちの、たったひとつの合コン例ではあるのですが、話してくれた生徒さんの意見によれば、まぁ、女性のほうが挨拶も多様的なようです。男性もたまに気の利いた挨拶をする人もいるけれども、そんなに多くもないし、定番化しているかな、とのこと。

そうなのか・・・。

挨拶について書かれている記事をいくつか

挨拶の大切さ

挨拶はなぜ大事なのか?

子どもに説明するために知っておきたい挨拶の大切さ

やはり世界共通認識+日本の文化アレンジが多く書いてあるよね・・・。

採集・狩猟民族のことを英語では、Hunter-gatherers と呼びます。彼らにあって、農耕民族に希薄なものは、「縄張り意識」。

縄張り意識:地域間、組織間、分野間でグループ相互の間でそれぞれの関係する領域がぶつかりあう場合に、自己の領域の存在を主張したがることを縄張り根性あるいは縄張り意識という。 そういった縄張り意識が強い場合、さまざまな問題を引き起こしている。

Territoriality: 1.the defense by a nonhuman animal of a specific geographic area (its primary territory) against intrusion from other members of the same species. Territory differs from home range in being an area that is actively defended and from personal space in being a geographic area. Territoriality is observed in a wide range of animals and is found most often where there are specific defensible resources, such as a concentration of food or shelter. It is maintained through singing in birds and through scent marking in many mammals (e.g., antelope, dogs), as well as by active patrolling of territory boundaries.

2. in humans, behavior associated with the need or ability to control and regulate access to a space, which reflects feelings of identity derived from use of and attachment to a familiar place. See also public territory.

人間では、空間へのアクセスを制御および規制する必要性または能力に関連する行動。これは、身近な場所の使用および愛着から生じるアイデンティティの感情を反映する。

ちと説明が長くなってしまいましたが、この強さの違いが長年積み重なっていくと、言語の中心点が変わったり、法則性に反映されたり、コミュニケーション手法の違いを醸します。

文化的に簡素に表現すると、日本人の持つ文化は、農耕文化から派生し、島国で醸造され、「和」を尊ぶようになったため、縄張り意識を強く持つ人を嫌いながらも、本音のところは、縄張り意識は本能の一部なので、建前を前にしてみな自律しようとしている苦しい個人の戦い領域です。

かたや、個人主義の持つ文化は、採集・狩猟文化から派生して年月を経ているので、「獲得」を尊び、縄張り意識の強弱に多様性があって然り、となり、自由でいいじゃないかというのが、私がかなり好むところです。

ただ、この多様性は、どの程度あなたにオープンにできるのか?まで発展してしまっており、敵だから倒す!殺す!という物騒なものは、イマドキは稀にしかないものの、日常的に入口からドアが少ししか開かない場合もあれば、ものすごく開くこともあり、それはとっても楽しい。

日本人は、建前的な挨拶をするか、少し細目に開けることが多いので、基準点がだいたい決まり、それすらできないと怒られたり(笑)、それ以上すると「変な人」となってしまうのがつらいよね・・・。

とはいえ、英語では挨拶はとっても大切です。滾る血を試されることはないかもしれませんが(笑)、どの程度縄張りに入っていいのかを示す大切なバロメータです!

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