調布市立北の台小学校の1年生のときの担任は、小西イネ子先生だったのです。小西先生が読み聞かせをよくしてくれて、前回にも書いた『小さなモモちゃんシリーズ』松谷みよ子も読んでくれていたのですが、後半になって、この『大きい1年生と小さな2年生』を読んでくれたのも、やたらと感動したことを記憶しています。
子どもの頃の私は、やはり相当にバカだっただろうと今冷静に振り返ってみても思うのです。決して贔屓目には評価できないような・・・。そもそも、いつもいろんなことがわからず、大混乱だらけだったのですが、それでもいいのだ!と開き直れるようになるのは、この読み聞かせで感動したことも大きなワンカウントです。
なぜならば、幼稚園のときには遠征は禁止だったのだけれども、小学校1年の2学期以降になって、夏休みを無事終えたあと、近所だけではなくて、遠征に行く許可が出たのですよ!それもこれも、この本の内容をしっかり食卓で話せたからなのです!
遠征と言っても、家の前の公園だけではなくて、ちょっと歩いて、自転車で行くくらいの公園なんだけど、気分は遠征なので(笑)。そのあと、子どもだけでは行ってはいけなかった神代植物公園にも子どもだけで行けるようになったのです>しかも昭和当時は入園料は子どもは無料!春には、バラをすべて見るために、名前の当てっこをするために、ほぼ毎日1週間も行ったりしましたね・・・。
それもこれも、この物語の中で、勝気な小さい2年生が大好きなホタルブクロを摘みに行こうと探検に行く、大きな1年生は、とっても引っ込み思案でおとなしく、小さいけれども勝気な2年生に守られていたのに、と、いろいろ説得したんですよ(笑)。
しかも、父も母も「ホタルブクロ」もツボだったようで、まだ調布あたりでは探せばあるだろうと思っていたので、奨励もしていたようです。ハルジョオン・ヒメジョオンだけではなくて、雑草に見えてしまう草花を愛でることを。「〇Xにはなかったー!」とちゃんと報告することで、さらに、神代植物公園に行って探してみれば?ということにもなったんですよね。
そして、それほど遠くまで行ってはいない遠征は、その後の私の冒険心や制覇・制服心を煽りました。誰かと競争することなく、自分が何かにまじめに対峙することの醍醐味を、どんどん知っていくことになります。
1冊の本で、こんなにも成長に影響がある発展が得られた昭和はよかったのか、それとも勉強をしない子がたまたまその恩恵を受けることになったのか?今ではそれも謎なのですが、私の世界観ではやはり、勉強などはしなくていいと思うんですよ(笑)。
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